ごあいさつ
私たち丸八信用組合は、大正15年10月18日に名古屋市職員の相互扶助と組合員の健全な経済的発展を目的として、産業組合法による「有限責任丸八信用組合」として設立され、おかげさまで令和8年に創立100周年を迎えます。
創立後まもなく、世界規模の金融恐慌が起こり、その後も第二次世界大戦、戦後の復興と高度経済成⻑、バブル経済の崩壊と金融再編、リーマンショックやマイナス金利政策、新型コロナウイルスの感染拡大など、揺れ動く社会経済情勢の中で、当組合はひたすら組合員の皆さまに寄り添ってご支援いたすべく努力してまいりました。
本組合が今日あるのも、ひとえに組合員である名古屋市及び関係団体の職員の皆さまのご支援あってのことであり、また、本組合の基礎を作り上げ、今日まで並々ならぬご努力を注がれた組合役職員や関係各位の皆さまにも心より感謝申し上げます。
当組合を取り巻く最近の金融情勢については、永らく続いたデフレ・超低金利時代からの脱却や電子決済などのICT技術の進化など、これまで以上に急速な変化が予想され、時代に合った迅速な対応が求められております。
創立100周年という節目を迎え、職員の一番身近な場所で、頼られる存在であり続けるために、今一度創業時の精神に立ち返りつつ、これまでの延⻑ではなく、新しい時代にふさわしい職域信用組合としてサービスを提供できるように全力を尽くしてまいりますので、これからも引き続きご愛顧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
理事⻑ 渡邊 正則
記念事業のご紹介
100周年を記念して日ごろの組合員の皆さまへの感謝の気持ちを込めて、オトクなキャンペーンを実施します。
内容が決定次第更新しますので、時々チェックしてくださいね。
お知らせ
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100周年記念ページを公開しました。
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100周年PR用組み飴をつくりました
切っても切っても同じ絵柄が出てくるオリジナルキャンディー。窓口等でお配りしています。組み飴のイメージを見る
100周年ロゴマーク
ご紹介
創立100周年ロゴマークについて
創立100周年をひろくアピールするため、記念事業のPRで使用するロゴマークを当組合職員のデザインにより作成しました。
デザインコンセプト
- 丸八にちなみ数字の 8 を横にして、∞「無限」を表し、「これからもずっとみなさまのお近くに」という気持ちをこめました。
- 周囲の円はコインを思わせるデザインとし、創業日を入れました。
- ゼロの中の色は信組カラーである⻩色と⻩緑色にしました。
創立100周年
キャッチフレーズ
について
「まるはち」の4文字を冒頭に使って、これからも組合員の皆様に寄り添い、
身近な存在であり続けるという思いを込めました。ロゴマークと合わせて使っていきます。
はじめようあなたの、
ちかくで”
マスコットキャラクターの愛称決定
創立100周年を記念して当組合の職員がデザインしたマスコットキャラクターの愛称について、
多くの組合員の皆さまから投票していただきました。
投票の結果
投票ありがとうございました。
これから丸八のいろいろな情報を皆さまに知っていただくために頑張ります。
投票期間 令和6年6月1日~8月30日
沿革
設立から昭和初期の混乱期
当組合は、大正15年10月18日、名古屋市職員の福利厚生のための金融機関として、名称を「有限責任丸八信用組合」、事務所を名古屋市中区新栄1-6番地において設立されました。創立時の組合員は569人、出資金19,650円で、組合員に対する資金の貸し付けと組合員からの預金の受け入れの業務を開始しました。
その後法律の改正によって、名称は昭和6年に「有限責任丸八信用購買組合」に、昭和12年に「保証責任丸八信用購買組合」に変更され、昭和9年3月には、現在の市庁舎の完成に伴い、中区三の丸三丁目1-1に移転しました。
終戦後の混乱を乗り越えて
終戦直後の昭和21年2月の預金封鎖や新旧円交換の混乱を乗り越え、その後、昭和24年に中小企業等協同組合法の制定により金融以外の兼営事業が禁止され、「丸八信用組合」と改称。組合の資金力の充実のため、出資一口を20円から50円に変更し、定期積金の取り扱いと互助会との提携融資を開始したことにより、組合員数も昭和24年の2,097人から4年後の昭和28年には11,728人と1万人を超え、預金高は36,407千円から164,102千円へ、融資残高は17,059千円から90,110千円へと大幅に増加しました。
その後昭和30年に名古屋市警察が愛知県警察へ移管され、昭和35年5月に愛知県警察信用組合の発足により警察関係職員の脱退がありましたが、昭和31年には給与からの天引きがスタートし、翌32年には購買資金の事務を市役所から受託するなどの取り組みにより、その後も順調に組合員数は拡大していきました。
高度成長期とともに
昭和45年には創立50周年を迎え、組合員全員に「現代実用辞典」を記念品として配布し、ひろく出資を募って新規組合員の獲得を目指しました。また、昭和47年には沖縄海洋博見学積立金を募集し、昭和50年には組合員を対象に沖縄海洋博の見学ツアーを実施するなど、高度成長の時代ならではの取り組みも行っています。また、機械化も進み、昭和54年に新全国銀行データ通信システムが稼働したことにより、翌55年には普通預金を除いてオフラインシステムによる業務を開始しました。
また、昭和61年にはオンラインシステムが稼働し、いっそうの効率化を図りました。
昭和から平成へ バブル経済の崩壊
平成となり、名古屋市では市政100周年を記念した「世界デザイン博覧会」が開催され、盛り上がりをみせました。当組合では、平成2年度に全国キャッシュサービスに加盟し、キャッシュカードが全国どこの銀行でも使えるようになるとともに、翌3年には店内に2台のATMを設置しました、この年、組合員数が過去最高の24,004人を記録しています。
その後、1990年代のバブル経済の崩壊により銀行の破綻が相次ぐなど、「失われた10年」と呼ばれる時代となり、当組合においても平成3年度からそれまで増加してきた当組合の組合員数が減少に転じていますが、一方で平成9年には創立70周年の記念事業として全組合員に全日本道路地図を配布し、定期預金や積金の契約者に景品を贈呈するなどの取り組みを行いました。
また、平成15年には組合独自の「住宅ローン」の取り扱いを開始し、翌16年には全国信用組合大会において「定期積金推進」部門で全国表彰を受賞しました。平成18年には創立80周年を記念して福祉ローンやカードローンの取り扱いを開始するなど、サービスの充実に努めました。また、平成18年2月に本部機能を中区丸の内三丁目10-4、「丸の内会館」に移転し、本部電算室に新電算システムを導入しました。
リーマンショックをへて令和へ
平成19年にサブプライムローンの不良債権化が顕在化し、翌20年にはリーマンショックが勃発しました。世界的な金融危機による不安が広がる中、当組合では、平成22年に全国信組共同センター(SKC)に加盟し、業務の効率化を図りました。
一方で、平成22年に年度当初の員外比率が14.32%であったことから、この年の総代会から平成24年の総代会まで「特定信用組合」に該当することとなり、より厳格な監査体制を構築するなどの対応を行いました。
平成28年には創立90周年を記念して「新規職員限定定期積金」を開始したほか、互助会による融資募集が終了したことを受けて、平成30年には「学資金ローン」「マイカーローン」の募集を開始しました。また、ATM手数料を見直してキャッシュカードを使いやすくするなどの取り組みも行いました。
令和2年には、世界的なコロナウイルス感染症の感染拡大により、窓口での接触や職場を訪問する営業・広報活動が制限されましたが、「リフォームローン」の募集を開始し、さらに令和3年には創立95周年キャンペーンを展開するとともに「住宅諸費用ローン」「医療・介護費用ローン」「冠婚葬祭ローン」「入学金ローン」「緊急資金」など、目的別に選べる多彩な融資商品の提供を開始しました。また、住宅ローンの変動金利を0.4%とこれまでにない低金利としたことをきっかけに、貸出金残高が令和3年度末の3,830百万円から4年度末には4,520百万円と急増し、さらに5年度末では5,301百万円となりました。
創立100周年、次の100周年に向かって
近年では、特に若年層を中心としたICT活用の広がりを背景に、令和5年3月からは、SNSでの情報発信にも取り組み、公式LINEの開設や職員イントラネットへの情報提供、同年6月からは口座管理アプリ「CRECO」サービスの提供、令和6年10月からはPayPayをはじめとするQR・バーコード決済サービスにも対応するなど、スマホを活用した情報発信も充実させ、新しい取り組みにも挑戦しています。
組合設立からこれまでの100年は必ずしも平たんな道ではありませんでしたが、これまで組合運営に関わった先人たちの努力や組合員の皆様のご理解とご愛顧により、設立当初の理念に忠実に、これからも変わらず名古屋市及び関係団体の職員の皆さまの身近な金融機関として歩みを進めてまいります。
丸八信用組合
100周年の歩み
年度※1 | 組合員数※2 (人) |
出資金 (千円) |
預金残高 (千円) |
貸出残高 (千円) |
丸八のできごと | 社会の動き |
---|---|---|---|---|---|---|
大正15 1924 |
569 | 19 | 35 | 9 | 10月18日組合設立 有限責任丸八信用組合 |
大正天皇崩御 昭和に改元 |
昭和6 1931 |
674 | 22 | 107 | 58 | 名称を有限責任丸八信用購買組合と変更 | 満州事変 |
昭和9 1934 |
921 | 35 | 362 | 110 | 事務所を中区南外堀町6-1-37に移転 | 室戸台風 |
昭和12 1937 |
1,134 | 40 | 416 | 128 | 名称を保証責任丸八信用購買組合と変更 | 日華事変 |
昭和24 1949 |
2,097 | 48 | 36,407 | 17,059 | 出資1口を50円に 名称を丸八信用組合と変更 定期積金・互助会提携融資を開始 |
為替1ドル360円 中小企業協同組合法制定 |
昭和30 1955 |
12,629 | 10,012 | 309,198 | 154,153 | 名古屋市警が愛知県警に移管。警察関係職員が脱退 | アルミ製1円硬貨発行 |
昭和31 1956 |
12,987 | 11,249 | 414,497 | 199,073 | 給与からの直接控除(天引き)開始 | 国連に加盟 |
昭和32 1957 |
13,340 | 13,151 | 520,884 | 252,930 | 購買資金の事務を受託 | 五千円・百円硬貨発行 |
昭和37 1962 |
14,455 | 55,792 | 1,010,321 | 660,359 | 共済組合の資金受け入れ | 地方公務員共済組合発足 |
昭和41 1966 |
16,782 | 99,197 | 1,786,513 | 971,894 | 組合員にせっけん配布 | 西庁舎完成 |
昭和42 1967 |
16,031 | 18,007 | 2,167,200 | 1,114,064 | 無配当のため高額出資者脱退 組合員にホネケーキ配布 |
日本初の国際クレジットカード発行 |
昭和43 1968 |
16,593 | 16,119 | 2,416,175 | 1,309,677 | 組合員に郵便番号、税金の本配布 | 三億円強奪事件 |
昭和45 1970 |
18,343 | 19,440 | 2,937,252 | 1,703,295 | 50周年を記念し、組合員に現代実用辞典を配布 | 万国博覧会(大阪) |
昭和48 1973 |
18,049 | 31,113 | 3,798,150 | 2,310,058 | 2年もの定期預金の取り扱い開始 | 円変動相場制に移行 |
昭和50 1975 |
19,321 | 33,320 | 4,889,325 | 3,119,600 | 組合員と沖縄海洋博を見学 | 沖縄海洋博 |
昭和52 1977 |
19,533 | 34,382 | 5,930,633 | 3,355,574 | 退職手当からのチェックオフ条例制定 | 源泉分離課税35%に引き上げ |
昭和54 1979 |
19,936 | 35,536 | 6,598,166 | 3,414,647 | オフラインシステム開始 | 新全国銀行データ通信システム稼働 |
昭和59 1984 |
20,744 | 37,922 | 9,099,955 | 4,182,675 | 全銀為替開始 共済組合から住宅資金借入者の生命保険料の徴収事務を受託 |
日経平均株価が初めて10,000円台を突破 |
昭和60 1985 |
20,826 | 38,140 | 9,703,905 | 4,240,755 | 市場金利連動型預金(MMC)の取り扱い導入 | 大口預金金利の自由化 |
昭和61 1986 |
20,872 | 38,282 | 10,303,946 | 4,414,665 | 預金高100億円達成 60周年を記念し組合員にクリプトン強力ライトを配布 オンラインシステム開始 |
東庁舎完成 |
昭和62 1987 |
42,557 | 11,071,758 | 4,720,127 | 当座貸越の取り扱い開始 | 国鉄分割民営化によりJRが事業継承 | |
平成元 1989 |
44.035 | 12,415,581 | 5,916,340 | 信組オールネットキャッシュサービス(SANCS)加盟 | 消費税導入(3%) 世界デザイン博覧会開催 |
|
平成2 1990 |
24,004 | 44,732 | 12,337,198 | 6,242,398 | 全国キャッシュサービス(MICS)加盟 | ベルリンの壁崩壊、湾岸戦争 |
平成5 1993 |
19,232 | 38,544 | 14,455,213 | 7,583,004 | ATM設置(店内2台) | 欧州連合(EU)発足 |
平成9 1997 |
18,982 | 38,492 | 16,753,789 | 8,026,361 | 70周年を記念し全日本道路地図を組合員に配布。定期預金・積金契約者に景品贈呈等 | 阪神淡路大震災 地下鉄サリン事件 |
平成10 1998 |
18,762 | 38,492 | 18,053,567 | 8,051,741 | 第39回信用組合全国大会にて優良組合表彰 | 日銀 実質ゼロ金利政策決定 |
平成11 1999 |
18,580 | 37,535 | 20,119,764 | 7,859,451 | CDネット利用料無料化開始(月5回まで) | 2000年問題への対応が大きな関心 |
平成12 2000 |
18,345 | 37,160 | 21,123,920 | 7,530,375 | 郵貯とのキャッシュサービス開始 | 九州・沖縄サミット開幕 2000円紙幣発行 |
平成15 2003 |
17,080 | 35,286 | 30,981,100 | 6,952,778 | 「住宅ローン」取り扱い開始 | 日経平均バブル崩壊後最安値を記録(当時) |
平成16 2004 |
16,945 | 33,723 | 30,720,535 | 6,883,998 | 全国信用組合大会において「定期積金推進」部門で全国表彰 | 愛・地球博開催 |
平成17 2005 |
16,776 | 33,397 | 31,809,569 | 6,394,797 | 区役所に臨時出張相談窓口開設 「決済用預金」開始 事務所移転(丸の内会館) |
JR福知山線脱線事故 |
平成18 2006 |
16,720 | 33,287 | 30,919,334 | 6,075,111 | 80周年を記念し「福祉ローン」、「カードローン」開始 丸の内会館に新電算システム導入 |
景気回復「いざなぎ景気」超え |
平成19 2007 |
15,574 | 30,920 | 30,705,261 | 5,632,214 | キャッシュカード利用手数料無料化 | サブプライムローンの不良債権化で世界同時株安 世界金融危機(~2010年) |
平成21 2009 |
16,164 | 32,102 | 29,615,326 | 6,438,612 | 全国信組共同センター(SKC)加盟 | 「消えた年金」問題のため、社会保険庁解体、日本年金機構発足 |
平成22 2010 |
16,684 | 34,503 | 30,671,446 | 6,374,841 | 年度当初の員外預金比率が14.32%となり、6月総代会から「特定信用協同組合」に該当 | 中国に抜かれGDP世界第3位に 東日本大震災 |
平成24 2012 |
15,987 | 31,755 | 31,083,549 | 6,060,486 | 員外預金比率が低下し、6月総代会をもって「特定信用協同組合」に非該当 | 衆院選で自公圧勝、政権奪取 |
平成25 2013 |
15,688 | 31,164 | 29,090,356 | 5,655,557 | 「陽子線治療費ローン」開始 | 「アベノミクス」による異次元金融緩和政策 マイナス金利導入 |
平成28 2016 |
15,068 | 29,922 | 27,789,139 | 5,167,340 | 90周年を記念して「新規職員限定定期積金」開始 | イギリス、EU離脱 |
平成29 2017 |
15,070 | 29,926 | 28,226,451 | 4,802,591 | 義務教育諸学校の教職員の給与が名古屋市から支給されることとなり、給与天引きが可能に | 労働基準法違反で電通に有罪判決、働き方改革へ機運 |
平成30 2018 |
14,944 | 29,675 | 28,735,147 | 4,244,964 | 「学資金ローン」、「マイカーローン」開始 | トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩委員長の会談実現 |
令和元 2019 |
14,866 | 29,521 | 28,559,563 | 3,933,768 | ATM手数料(当組合カードによる他金融機関への振込)を引き下げ | 天皇即位「令和」に改元。消費税10%に |
令和2 2020 |
14,610 | 29,011 | 29,793,143 | 3,691,645 | 「リフォームローン」開始 | 新型コロナ感染拡大、緊急事態宣言、世界経済に影響 |
令和3 2021 |
14,587 | 28,967 | 30,812,411 | 3,830,407 | 95周年を記念して「わくわくキャンペーン」実施。組合員紹介者に謝礼。 「住宅諸費用ローン」など目的別ローンを拡充 住宅ローン変動金利を引き下げ、以後融資残高増加 |
東京オリンピック開幕、コロナ禍の開幕で原則無観客 |
令和4 2022 |
14,433 | 28,659 | 32,048,293 | 4,520,966 | 公式LINE開設。市職員イントラネットに情報提供開始 各区役所に臨時出張窓口開設 |
円安1ドル150円突破 民法改正で成人年齢18歳に |
令和5 2023 |
14,075 | 27,949 | 31,322,170 | 5,301,240 | 口座管理アプリ「CRECO」サービス開始 | 新型コロナ「5類」移行で対応平常化 |
令和6 2024 |
創立100周年プレ事業開始、QR・バーコード決済対応 | |||||
令和7 2025 |
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令和8 2026 |
組合創立100周年 |
- ※1 資料の関係上、大正・昭和は1月から12月の暦年で表示、平成以後は4月から3月の年度で表示しています。
- ※2 昭和61年までの出資金、預金残高、貸出残高は「丸八信用組合60年のあゆみ」(昭和61年3月発行)によるもの。それ以降は当組合の決算資料による数字で、千円未満を四捨五入しています。